採用担当者に聞きました!アンケート「医院見学について」
歯科業界で就職先・転職先を検討するうえで欠かせない医院見学。
見学=面接ではありませんが、見学時の応対がその後の選考に影響を与えることが多いです。
医院見学の流れや方針は医院によって異なるもの。
女性歯科医師のための転職情報サイトCodaは、運営会社の(株)グランジュテの関係先医院に医院見学に関するアンケートを実施しました。
採用担当者の生の声を踏まえながら、医院見学のポイントを解説していきます。
今後見学の機会がある先生は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事のポイント
これまで全国300医院以上もの歯科医院の採用コンサルティングサービスを行ってきた(株)グランジュテ。
弊社関係先である複数医院にアンケートを実施。
医院見学の実情と、採用担当者が好印象/悪印象を抱いた見学者の具体的なエピソードをご紹介します。
医院見学の所要時間は?
医院見学に必要な時間として、8割の医院が「1時間~2時間」、2割が「30分~1時間」と回答しました。
歯科医師の先生が見学に出向く際には、訪問時間の開始時刻から終了までは約2時間は予定し、見学日は予定に余裕をもつようにしましょう。
医院見学の流れは?
医院見学の流れについては、「院内の設備説明⇒実際の診療風景の見学⇒院長先生や幹部スタッフとの対談」となるところが大多数。
このときの対談は選考面接ではありませんが、「履歴書を見ながらお話し」するという意見もありました。
見学時に履歴書を持参すべきかについては、院内を回るときに、患者さんの個人情報なども目にする機会もあります。
そのため見学のみであっても身分を証明する意味合いも込めて履歴書を準備してほしいと考える医院が多くあります。
これについては別の記事でまとめていますので併せてぜひご覧くださいね。
見学時に履歴書持参は必須?
医院の案内は幹部スタッフによって行うと答えた医院が6割。医院のコンセプト・理念を良く知り、院長の右腕ともいえるスタッフに見学サポートを任せている医院が多くみられました。「院長自ら行う」という医院もありましたが、そこは少数派。「特に案内役は決めていない」という回答もありました。
見学は選考ではないけれど…
医院見学は必ずしも選考プロセスの一部ではありませんが、見学中の求職者の「身だしなみ」「言葉遣い」がその後の選考に影響するか、という問いに「影響する」と、なんとすべての医院が答えました。
見学日程調整中など、「求職者とのメールのやりとり」が選考に影響するか、という問いについては「どちらかといえば影響する」と答えた医院が8割、「影響する」と答えた医院が2割でやはりこちらも選考に影響するポイントのようです。
歯科医師の先生であっても、医院見学時の身だしなみは整えていくに越したことはないということですね。言葉遣いについても、いつも以上に気を付けたいところです。
印象が良かった先生は?
これまで受け入れてきた見学者で特に印象の良かった先生は?という問いに対しての回答です。
・挨拶をきちんとできる
・真剣に見学する姿が見られた
・謙虚な人
・華美ではなく清潔感のある美しさ
という回答が挙げられました。
特に「挨拶ができる」については複数の回答が寄せられました。
見学に訪れた際には、スタッフ、患者さんなどには積極的に気持ちの良い挨拶を心掛けましょう。口ごもらずに、はきはきと、笑顔で「こんにちは!」と挨拶できるといいですね。
印象が悪かった先生は?
これまで受け入れてきた見学者で特に印象の悪かった先生の特徴、エピソードについてです。
・派手な私服できた
⇒やはり派手な私服は悪印象を与えてしまいます。スーツでなく私服で赴く場合にはビジネスカジュアルを意識しましょう。
・能力がわからないうちから、インプラント・矯正がやりたいと連呼していた
⇒歯科医師の先生のスキルは見学や面接をしてもなかなか一緒に働いてみないと伝わりづらいもの。インプラントや矯正は求められるスキルの高い自費治療。「やりたい!」といって「はい、どうぞ」と手放しにお任せできるものではありませんよね。希望を伝えるのはいいですが、謙虚な姿勢を貫くようにしましょう。
・カルテや資料を勝手に見る、持って帰るなどスパイ?とも疑えるような行為をしていた
⇒カルテは個人情報のカタマリです。医院の資料についても勝手に見る、持って帰るのはもってのほかですよね。びっくりエピソードをシェアしてくださいましたが、実際にそんな事件は起こるもの。やはり見学時には身分を証明できる書類として履歴書を持参してほしいとする医院が多いのはそういう理由なのですね。
Codaのコラムでは好印象を与える服装(面接時の服装を参照)や、メールの文例についてもご紹介していますので併せてご覧くださいね。
面接時の服装
見学時のマナー
見学日程調整に使えるメール文例
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